ARCHITECT/2.0
ARCHITECT/2.0展で清澄白河からGYREへ、途中でギャラリー間でカンポ・バエザ展も見る。
菊竹さんとバエザの展示が自分で描くスケッチが中心なのに対し、より若い建築家の展示は模型が多い。
その凄まじい人力の投入ぶりが、なんだか痛くなる。
人につくらせるということへの、かすかな麻痺が、つくるモノの非現実感につながって、むしろ建築に先祖帰りしているかもしれない。
ヴィガネッラ
昨年、イタリアのヴィガネッラという谷間の小さな村に大きな鏡が設置されたというニュースが流れた。
陽の射さない冬の間、鏡に反射させて村に光を導くのだという。
あれから1年、村人たちは日替わりで鏡を磨きながら次の計画を練っている。
google mapsの航空写真を拒否するために、大きな布をすっぽり村にかぶせようとしているのだ。
IKEAへ
KAUSTBY BJURSTA ERSLEV RACKEN GESTALTA SVEPA...
あふれる商品に、あらゆる名前。
すっきりしたデザインと、すこし読みにくいスペルが北欧調。
名前は最も自由で、最も平等で、最も安いのだ。
「マイ・アーキテクト」を観る
「マイ・アーキテクト」は、建築家ルイス・カーンの息子が亡き父親を理解しようと
知人や作品を訪ね歩く旅を追ったドキュメンタリー映画である。
作品を巡る旅は、機能的な研究スペースを目指したリチャーズ医学研究所から始まって、
古代遺跡にも間違えられたバングラデシュ国会議事堂で終わる。
彼の作品は年を追うごとに彼自身のパーソナリティやヒューマンスケールからどんどん離れ、
建築としての強度を増しながら、ひとつの世界として自立していく。
そして、息子ナサニエルの父親からの自立もまた、それをなぞるように進んでいく。