2003-11-01から1ヶ月間の記事一覧

アップル、らしい

アップルストアと言えばガラスの階段なんだそうだ。 しかし銀座店は5階建てだから困ったらしい。 そこでエレベータをガラスにしてしまった。 ユーザーが迷うようなボタンはつけないというのが、らしい。

猫にとっての世界

今日は雨だと窓を見上げて猫が鳴いた。 ととっと隣りの部屋に走って、こっちも雨だとため息。 向かいの部屋もやはり雨。 アパートの端の部屋は4次元への入り口。

空気が冷たくて、身体の表面がぴりりとする。 まわりの世界から自分がくっきりと浮き出ている気がする。 田んぼのあとがぼんやりと浮き出ている。 雪の下は意外と暖かいはず。

嘘ではない話

カスピとアラルというのは猫の兄弟の名前。 カスピ海は流れ込む川の水量が減って、いま干上がりつつあるそうだ。 アラル海にはもともと流れ込む川もない。 このまま地図から消えて忘れられてしまうかもしれない。 最初に書いたのは嘘だけれど。

ドイツ人のデザイン

「ドイツ・デザインの記念碑」展が開かれている。 なかでも眼をひくのは文字のデザインだ。 文字は読むためにあるからこそ美しい。 アウトバーンの標識とバタークッキーが取り替えられても、 彼らは何事もなく過ごせるに違いない。

南極へ行ったら

南極へ行ったら何をしようか。 暮れない空を見上げて1日。 氷山の動きを追いかけて1日。 ペンギンを見分けて1日。 砕氷船のベッドで耳を澄ませて1日。

香港の思い出

香港は最高だ。 「恋する惑星」を見て、「深夜特急」を読んで、 キクカワの「プロフェッショナル・ガイド」を持って、 航空母艦のようだという啓徳空港に飛んだ。 夜中に到着するユナイテッド・エアなら、宿泊は重慶大厦だ。 ダブルベッドよりひとまわり大き…

カヌー乗りたち

マーシャル諸島のカヌー乗りたちは、このような海図をつかって海を渡った。 白い貝殻が島を、ココヤシの棒が波のうねりの方角を表すのだという。 世界の端に立ってコロンブスは勇気と想像力を奮い立たせた。 そのとき彼らならば、波のうねりの向こうの島を感…

落ちつく部屋

吉村順三記念ギャラリーは僕の家から歩いて行けるところにあった。 ギャラリーの脇には施主との打合せに使われていたという応接室がある。 ソファが取り囲み正面に窓があるだけのシンプルな部屋の床が少し下げられていて、 身体の下半分が海に沈んでいるよう…

ハウス・オブ・ウェールズ

液晶テレビのCFで美しい住宅が撮影場所につかわれている。 イギリスの建築家ユニット future systems のhouse of walesである。 海と空と草原だけの敷地。おむすびのようなかたち。室内には暖炉。 クリフォード・シマックのSF「中継ステーション」が思い浮か…

ここではないどこか

旅-「ここではないどこか」を生きるための10のレッスン(東京国立近代美術館)を見た。 エリック・ファン・リースハウトの作品は現地調達されたダンボールで作られたシアターで見る。 ビニールの擦れる音、ガムテープから漏れる光、キャラバンのような楽しさ…