2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

遊水館へ

動いているものを、小さな窓から見るのは楽しい。 子供の頃、望遠鏡で見た土星はすぐにフレームから外れていった。 顕微鏡で見たミジンコも。 青木淳さんが設計したプールを見下ろすトップライトにもそんな楽しさがある。

妻有へ

雪の上に薄く残るタイヤの跡をなぞりながら登って行くと、小さな集落に辿り着く。 かつての分校の跡地に、再び新しい分校を出現させようと計画している。 子供たちは麓の小学校からスクールバスに乗ってやってくる。 たぶん、ひと夏のひとコマだけの授業。 …

窓際へ

窓際にポトス。 横にはジンジャエール。 グリッドには抵抗。 ホワイトには点灯。

世界の果てへ

芸大の陳列館で開催中の「スヴェレ・フェーン建築展」を見てきた。 world's end art galleryは岩塊のわずかな隙間に刺された刃のような建築である。 荒涼とした光景と絶縁することなく、その環境であくまでも建築をつくろうとする態度が透徹している。 同時…

不忍池へ

日が暮れると不忍池から3つに分裂した頭をもたげる。 見かけは過激だが、話の分かるやつだ。 さぁ、公園のなかにある退屈な建築を叩き起こしに行こうか。 5時を過ぎたら眠りこけているはずの、モダンという名の怪物を。

秩父へ

谷口吉郎が設計した秩父セメント第2工場は、歴史的価値のあるモダニスム建築としてDOCOMOMOにも選ばれている。 いまは、ときおり超早乾セメントなどの特殊な製品を生産するのみで、あまり稼働していないそうだ。 引込線に居並ぶ貨物列車、青空にそびえる煙…