「マイ・アーキテクト」を観る

kasta2006-02-22

「マイ・アーキテクト」は、建築家ルイス・カーンの息子が亡き父親を理解しようと
知人や作品を訪ね歩く旅を追ったドキュメンタリー映画である。
作品を巡る旅は、機能的な研究スペースを目指したリチャーズ医学研究所から始まって、
古代遺跡にも間違えられたバングラデシュ国会議事堂で終わる。
彼の作品は年を追うごとに彼自身のパーソナリティやヒューマンスケールからどんどん離れ、
建築としての強度を増しながら、ひとつの世界として自立していく。
そして、息子ナサニエルの父親からの自立もまた、それをなぞるように進んでいく。