2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイタウン北方へ

岐阜市内に4人の女性建築家が設計した4棟の集合住宅がある。 エリザベス・ディラー棟は各住戸が断面的にすれているせいで、 ピロティの天井高さが低いところから高いところへ徐々に変わっていく。 低いところでは、子供たちが壁の影でかくれんぼを、 真ん中…

飛騨高山へ

クライアントの方に飛騨に招待していただき、高山の町家建築である吉島家を訪れた。 「どーじ」と呼ばれる通り庭と「おえ」という畳敷きの部屋が一体で吹き抜けとなっており、 南側の高窓から差しこむ光に幾重にも重なる小屋組が浮かび上がる。 それほど広く…

ジオサイトへ

虎ノ門交差点の地下30mの立坑の底から桜田門へ向けて共同溝のトンネルが伸びている。 6枚のPCセグメントを円形に合わせ、キーストーンのような7枚目を嵌めればトンネルが1.2mだけ延びる。 毎日それを8回繰り返す。 僕らが目にすることのない、目に見える仕事…

IWGPへ

帰り道に石田衣良さんの小説の舞台になった池袋西口公園を通る。 殺風景で照明が少し暗いのは芦原義信さんの美学だろうか。 早朝にバスに乗せるMTBを袋詰めにしていたら白ラメ靴のヤクザに親しげに話しかけられたことがある。 土曜の夜はマチエールというバ…

CODAN東雲へ

最終募集に合わせてCODAN東雲を訪ねた。 集合住宅のセンスはシフトチェンジの感覚に近いかもしれない。 完結した住戸にいながらにして、もっと大きな全体の一部であり、 ローからトップへ、ソファから都市へ、 スピード感が変わるようにスケール感を変速しな…

「崩れ」を読む

幸田文さんの「崩れ」を読んだのは、中越地震に触れた新聞のコラムで取り上げられていたからである。 この本は連載をまとめたものだが、前半と後半では文章の趣きがかなり違う。 はじめは、地滑りという掴みどころのないものに戸惑い、被災者への接し方に迷…

東京さぬき倶楽部へ

本場の讃岐うどんを食べたければ、麻布十番の東京さぬき倶楽部へ。 昭和の気分に触れたければ、大江宏さん設計の東京さぬき倶楽部へ。 コシのある麺が味わえる。 熟したワッフルスラブが味わえる。

野中保育園へ

仙田満さん設計の野中保育園を訪ねた。 園舎のあちこちには子供サイズと言ってもよい小さな出入口や低い天井があり、建物丸ごとが遊具とも言われている。 この遊具という言い方には、実際に見るまでは引っ掛かりがあった。 けれど、子供たちが過ごしている様…

オランダの光

「オランダの光」というドキュメンタリーを観た。 フェルメールなどの絵画で有名なオランダ独特の光が、 エイセル湖の干拓で失われてしまったというヨーゼフ・ボイスの発言を検証する映画である。 アーティストや気象学者などへのインタビュー、堤防上での1…