2006-02-21 東京オペラシティへ 収蔵品による企画展「抽象の世界-色・かたち・空間」展は迫力がある。 加納光於や中西夏之、難波田龍起らの作品を続けて見ていくと、 抽象画とは画家が捉える世界の抽象化というより、 キャンバスの前に立つ画家自らの抽象化であると言えるかもしれない。 身体全体のほとばしる動き、あるいはじっと息をひそめて動かされた手指の動き、 絵はそれらの記録や痕跡としてではなく、画家を包む空間として今もそこにある。