2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

資生堂アートハウスへ

資生堂アートハウスは谷口吉生さんの美術館デビュー作である。 訪問者が目にする建物のファサードは唯一エントランスだけで、 設計の主眼はひたすら動線を描くことにある。 特徴的な半円形の階段をはさんで、左が丸い中庭の四角い空間、右が四角い中庭の丸い…

秋野不矩美術館へ

秋野不矩美術館には大きな蜘蛛が住んでいた。 山を見下ろすテラスの漆喰で塗られた軒裏で、やわやわと脚を動かしていた。 森が動くはずがないと思っていた「蜘蛛巣城」の城主どころか、 既にここは森に飲み込まれているのだ。 部屋と部屋が45度に振れたプラ…

ディープ・インパクト

ハイテク探査機と彗星との出会い。 七夕に合わせた一瞬のチャンス。 探査機のかけらが彗星の核に受精して、いつかどこかで新たな命を生む。 アシモフが言っていた、炭素生命から硅素生命へのジャンプ。

入谷の朝顔市へ

現場監理へ行ったら、近くで入谷の朝顔市が開かれていた。 鬼子母神のあたり、言問通りの歩道が朝顔で埋まっている。 「青はもう売り切れちゃったのよ」 バラが青くなっても、夏はこっちの青い花。

富弘美術館へ

史上最大のコンペとも言われた富弘美術館が開館した。 丸い部屋の連なりを歩きまわりながら、 おそらくは金沢21世紀美術館の空間体験と重なる部分があるのではないだろうかと想った。 ただし、周辺環境との応答、部屋と部屋の隙間の扱い方、天井高さの決め…