ジブリ的風景

今日、宮崎駿監督に関係するニュースが2つあった。
ポニョの着想を得たという鞆の浦の埋め立て&架橋にストップをかける判決と、
杉並区の「トトロの住む家」跡地の公園デザインを提供したというニュース。


どちらも監督が直接関わる場所だから、ニュースが重なったのは偶然なのだが、
今後、ジブリ映画に描かれたような風景イメージを基にした実際の景観づくりが増えてくるかもしれない。
もののけ姫の原日本から、トトロの里山あるいは昭和、といったイメージは、
監督の手を離れても、合意形成の強力な拠りどころとなる可能性はある。


美しさや分かりやすさは大きなメリットだが、
例えば臭気や汚れといったリアルなものは脱色されていることを忘れないようにしなければならないだろう。
監督は、杉並区の公園の中央にトイレを配置したそうだから、自覚的なのかもしれない。