「Variations on a Silence」へ

kasta2005-05-28

城南島の新築のリサイクル工場で、現代美術の展覧会が開かれている。
あたりは人工島らしい「抜けた」風景で、
ときおり頭上を、羽田空港に着陸する直前の飛行機が異様に低い高度で通過する。
その機影が窓から工場のなかを通過する。間を置かず、エンジンの轟音が響く。
音が抜けて行ったあとには、奇妙な静寂が残される。
いったん引きずり出された聴覚が回復したとき、聞こえるのは人の声だけだ。