マルコ・パンターニの死

kasta2004-02-17

ツール・ド・フランスが最も熱かったのは1997年。
インデュラインの時代からアームストロングの時代へ移行する過渡期に、
フランスの山岳王や、スイスの老雄や、東ドイツのモンスターが入り乱れるなか、
つづら折りのアルプスの何番目かのカーブを曲がる瞬間を狙いすまして、
爆発的なダンシングで飛び出していったのがマルコ・パンターニだった。
翌年にはジロ・デ・イタリアとのダブツツール制覇も成し遂げたが、
その後ドーピング疑惑で揺さぶられ、レースを走ることができなくなってしまう。
数日前に彼が死んだというニュースを見た。
遺体のかたわらには多数の薬包があり、自殺か心臓麻痺かは分かっていないという。